2010年05月21日

【新・関西笑談】混迷時代の改革リーダー(3)(産経新聞)

 □浄土真宗本願寺派総長 橘正信さん

 ■お念仏で知らされる「いただいた命」 今やるべきことを一生懸命やる。

 −−ご両親に反発したことはなかったのですか

 橘 唯一、進学についてでしょうね。大学進学の際に弁護士か医者(精神科医)になりたいと思い始めました。お寺は忘れないが、父が健康だったこともあり、人生の道程ではそういうことも必要と思いました。初めての抵抗でした。

 −−許してもらえなかったのでしょうか

 橘 何度も言っていたら父親はすぐに「院代(寺の職務を代わりに引き継ぐ者)を頼んでいいか」と、寂しそうな顔で言います。そうなると私の心も揺らぐ。母や姉にも止められました。結局父の薦めもあり、当初は眼中にもなかった龍谷大へ行きました。ただ、すぐにお寺に帰ろうとは思いませんでした。何か自分なりの思いを遂げたかったんです。

 −−夢中になったのは

 橘 文芸部に入ってみたり、シナリオ学校に通ったり。恥ずかしい話ですが、若いころに書いた小説で地方の小さな賞をもらったことがありました。作家の武田泰淳さんや丹羽文雄さんの作品から相当影響を受けました。そして、いつか親鸞さまの小説を書きたいと。あとは美術鑑賞。何にでも興味がありました。

 −−大学での勉強は

 橘 専攻は真宗学ではなく仏教学。これも反発でした。真宗学を学ぶのは寺に帰ってからと思っていました。ですが、恩師の薦めで本願寺伝道院へ入り、そこで、浄土真宗を直々に教えていただきました。

 −−そのとき、すばらしさを実感した

 橘 浄土真宗というのは「信仰」ですから「学問」としては要らないと思っていました。もし伝道院に入っていなければ、浄土真宗をあまり勉強しなかったかもしれません。生で教えていただくと、膨大な数の教典や解釈を通して、念仏を選択(せんじやく)された親鸞聖人の教えは、非常に深い学問でもありました。

 −−若い人たちに、親鸞聖人の教えで最もよくお伝えになることは

 橘 まず、人間は「どこから来たのか、何をしに来たのか、どこへ行くのか」という不安がつきまとう。その答えに「念仏ですよ、お念仏を聞くことによって命はつながっていることを実感できる」と申し上げています。

 −−その意味とは

 橘 南無阿弥陀仏とは「限りない大きな命のはたらきの中で、あらゆるものに生かされていることに気がついてください」というお言葉です。あらゆる命のつながりの中に今があることを、阿弥陀如来のお念仏によって気づかされ「命の尊さ」を知らされるのです。お念仏を称(とな)えることによって「そうだ、私は生かされている命である」と知らされる。いただいた命なら、今やるべきことを一生懸命やる。それが命の完全燃焼です。

 −−学生なら勉強ですね

 橘 それにトライすることが本当に生きるということだと思います。強く明るく生きるということは、必ず充実感がわく。煩悩が作りあげた善悪、損得、好嫌など対立概念を超えた命の充実感を味わうことができるのです。

 −−今の若い人たちに対してどんな点で危機感を抱かれますか

 橘 さまざまな社会問題が背景にありますが、若者は自己中心主義となり、協調性がなくなってきている。簡単にいえば「命はおれのものだ」というような考え方です。自己を見つめることができなくなってきた今こそ、念仏によって生かされているということを実感できる。まさに仏教の時代だと思います。(聞き手 嶋田知加子)

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posted by ミヤシタ ダイスケ at 21:44| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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